オーダーインソール(靴の中敷き・足底板)の作製

オーダーインソール(靴の中敷き・足底板)の作製

整形外科的オーダーインソール(中敷き・足底板)の特徴  Orthopedic Insole

ドイツ語では「アインラーゲン」と呼ばれるドイツのオーソペディックオーダーインソール(整形外科的な靴の中敷き・足底板)。これは、運動靴などの靴と足の間にあるクッション用のインソール(中敷き)とは異なり、解剖学的、整形医学の観点から考えられた、足裏の立体構造にあわせて作られているインソール(中敷き・足底板)のことです。ドイツの本格的な健康靴ブランドにはすでにこうした考えで作られた既成インソール(中敷き)が内蔵されていることが多いのですが、足の痛みが強い方や医学的なトラブルをお持ちの方には、それだけでは不十分なケースが多々あります。その場合に、各人のトラブルに合わせたオーダーインソール(中敷き・足底板)の作製をお勧めしています。
ドイツから生まれた医学的なオーダーインソール(中敷き・足底板)は、その人その人の足の特徴やトラブルに対して、素材、サポートの位置、形、すべてを細かく作りこむことができるというのが最大の特徴です。また履きこんでから実際の使用感や足の状態の変化に応じて修正していくことができるというのもオーダーインソールならではの利点です。
また一般に市販されているインソールはソフトなものが多いですが、ドイツ式のインソールは足の痛みの主要な要因である足の構造の崩れを改善するため、体重がかかっても潰れにくいしっかりとした素材でサポートを入れていきます。その分効果も期待できますが、過剰なサポートが歩行のトラブルを招く恐れもあるので、専門的な技術と知識が必要です。

ドイツ式インソールの特徴

オーダーインソール(中敷き)による「安定性の向上による疲れの軽減とケガの予防」

足裏には土踏まずと呼ばれる「内側縦アーチ」と、その反対側の「外側縦アーチ」、足趾のつけ根である「横アーチ」と呼ばれる3点のアーチ構造が、体重を支えるとともにクッションの役割を果たしています。このアーチ構造は骨と骨をつなぐ靭帯組織によって維持されていますが、この靭帯組織が年齢や体重によって伸びてしまうとアーチ構造も崩れてしまいます。その結果、体重を支えるために過剰に足の筋肉を緊張させて使うことになり、足裏の骨の部分的な負担が大きくなります。オーダーインソール(中敷き)はその人の足の構造に合わせて、この3点のアーチをしっかりと支えることで、足部の過剰な動きを抑え、安定性を高めます。
足の筋肉の余計な動きが収まることで、疲れにくくなり、スポーツでも怪我の予防やパフォーマンスの向上が期待できます。また足裏にフィットするため、靴との一体感が増し、スムーズな歩行やスポーツのパフォーマンス向上を促します。

安定性の向上による疲れの軽減とケガの予防

オーダーインソール(中敷き)による「矯正的サポートによる痛み軽減や変形進行の予防」

年齢や体重により足の骨格の靭帯組織が緩んでアーチ構造の崩れが進行すると、疲れだけでなく骨格そのものの外見的変化が生まれてきます。開張足や外反母趾、内反小趾、扁平足などは、この典型例といえます。緩んでしまった靭帯組織を元の強さに戻すことができないため、この骨格構造の維持にオーダーインソール(中敷き)が重要な役割を果たします。体重がかかることにより骨格変形は進んでいきますから、一般的に市販されているような柔らかいインソールでは効果がありません。適度な硬さや厚みがあるオーダーインソール(中敷き)で積極的に骨格をサポートし、靴を履いている間は本来の足の構造に近い形を維持します。これにより、足の構造の崩れからくる足の痛みや疲れに高い効果を発揮するとともに、これ以上の変形進行を防ぐ予防的な役割を果たします。
※厳密な意味で矯正が可能なのは、幼少期までといわれています。

矯正的サポートによる疲れや痛みの軽減

オーダーインソール(中敷き)による「圧力の分散・除圧による痛みの軽減・血行の促進」

前足部の裏の痛みや、踵の痛みなどにみられる局所的な痛みは、その部分に過剰な圧力がかかっていることで起きていることがほとんどです。これも靭帯組織の緩みなどによる骨格のアーチ構造の崩れから来ることが多いのですが、ここを改善しないと痛みを軽減できません。例えば踵が痛い人に単純に柔らかいクッションだけを敷いても、いずれそのクッションが薄くなってしまえばまた痛みがでてきてしまいます。単純に柔らかいインソール(中敷き)も同様です。
また足裏の形をそっくり再現したインソールでも圧力を分散させるには不十分です。3点アーチの部分は骨格を意識してサポートを強くしたものでないと、痛みがでないところまで除圧することはできません。
ドイツ式のオーダーインソール(中敷き)では、痛みが出ている個所の手前までしっかりと、やや持ち上げるように支えるのが基本です。その上で痛みのある場所はクッションで免荷します。
また積極的に足裏をサポートされたオーダーインソール(中敷き)では、足裏の圧力が均一に近い状態になるので、足裏の血行の循環がよくなり、むくみなどの血行障害の改善も期待できます。

圧の分散・除圧による痛みの軽減・血行の促進

荷重ラインの是正による歩行の改善・疲れの緩和

足や膝、股関節の痛みなどは、身体の横揺れが大きくなると痛みが増大したり、関節にかかる負担が大きくなります。例えば内側の変形性膝関節症の歩行時に膝が外側に揺れすぎると痛みが増大しますし、扁平足の場合、逆に膝が内側に強く入ってしまったりすることで痛みや疲れが出やすくなります。こうした歩行時の荷重ラインが、トラブルの原因になっている場合、インソール(中敷き)の裏からウェッジ(傾斜板)等を使って歩行ラインをコントロールしていきます。前述した内側の変形性膝関節症やO脚傾向で坐骨神経痛が強い方の場合は外側ウェッジ(傾斜)、強度な外反扁平足で足首等に痛みがある場合内側ウェッジ(傾斜)など、トラブルに応じてウェッジの位置、高さを調整していきます。またこうした歩行ラインは歩き方の修正や筋力トレーニングでも修正できる場合が多々ありますので、必要に応じて歩き方の指導もさせていただいております。

荷重ラインの是正による歩行の改善・疲れの緩和

オーダーインソール(中敷き)の作製・調整価格

持ち込み靴の調整 お持ちの靴のインソール(中敷き)を、サポートパットなどを使って、可能な限り調整します。 3,000円(税抜)~

エレガンス系インソール(中敷き)

パンプスやビジネス用の靴は厚いインソール(中敷き)を入れることが難しいため、熱可塑性の薄くて硬い素材を使って作製します。薄い素材のため、同じような靴であれば使いまわしも可能です。 7,000円(税抜)~

コンピューター計測による
オーダーインソール(中敷き)

外反母趾や足の裏の痛みなどの足のトラブル、変形性膝関節症や股関節症、スポーツ用にお勧めです。5㎜程度の厚みが必要なので、ドイツ系コンフォートシューズ(健康靴)などに入れることをお勧めしています。 19,000円(税抜)~

シャウムによる
フルオーダーインソール(中敷き)

強度の外反母趾、扁平足など足の構造がかなり崩れている方、柔らかい足で痛みが出る方、関節リウマチ、糖尿病、先天性の障害など細かな対応が必要なトラブルをお持ちの方へ
※料金内訳 木型作製代 15,000円(税抜)+ インソール作製代 25,000円(税抜)です。同じ木型を利用する場合、2回目はインソール作製費用のみ。
40,000円(税抜)~ 

※すべてスタンダード調整の価格です。症状により別途料金がかかる場合もございます。お問い合わせください。
※さらに靴を改造する場合は、別途靴調整代が生じます。詳しくは「靴の改造・作製」ページ

【インソール(中敷き)を入れる靴について】ドイツ式インソール(中敷き)はおよそ5mm程度の厚みが必要になるため、もともとインソールが取り外し可能なコンフォートシューズ(健康靴)での作製をお勧めしています。お持込の靴の場合は、スペースの問題で作製できない可能性もございますので、ご希望の方は靴をご持参の上、ご相談ください。

作製までの流れ

【予約について】
当店は完全予約制ではありませんが、専門技術スタッフが出張等で不在にすることもございますので、医療的な中敷きの作製も検討されている方は事前にご連絡いただけると幸いです。

 

1.フットプリントの作成とヒアリング

オーダーインソール(中敷き・足底板)作成の原図になるフットプリントを作成し、お客様のデータを作成します。お客様が現在悩まれている足や歩行に関する疲れや痛みについて、痛みや疲れがでる箇所、時期、動作などを詳しく聞き取り、調整方法を検討していきます。
また靴の要望や用途、予算についても一緒にご検討させていただきます。

フットプリントの作成とヒアリングフットプリントの作成とヒアリング

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2.足・姿勢・歩行のチェック

足の機能を細かくチェックしていきます。
重要なのは動くべき関節がしっかり動いているかということ。
これによって歩行が大きく変わってきます。また足だけでなく、膝・股関節・脚長差のチェックも行い、全体の中で足がどのような機能を果たしているかを確認していきます。
細かいデータを取った後、実際の歩行を確認し、インソール作製の調整内容を決定します。

足・姿勢・歩行のチェック足・姿勢・歩行のチェック

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3.足の計測・採型

それほど大きな変形がない一般的な足のトラブルには、ドイツの最新計測機器による足型の計測を行います。データはコンピュータに取り込まれ、画面上で個々人に合わせて細かな調整が可能になっています。
変形が強いケース(関節リウマチなど)では、シャウムによる採型を行い、足のモデルを作製してオーダーインソール(中敷き)を作ります。(この場合は、靴の調整もお勧めしています。)

足の計測・採型足の計測・採型

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4.作製

オーダーインソール(中敷き)の作製を行います。
コンピューター計測などで正確に足型を採ったとして、変形している足の形をそのままの再現しても意味はありません。
足や歩行の状態をより理想的な形に近づけるために、土踏まずの高さなどを本来あるべき位置まで実に微妙な手作業で調整していきます。
お客様の足をイメージし、バランスの良いインソールを作るのはまさに長年の経験と知識に裏打ちされた技術が必要です。

作製作製

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5.完成・最終チェック

出来上がったオーダーインソール(中敷き)に靴を合わせて、実際の歩行を確認し、問題点があればその場で微調整していきます。また、その場で問題がない場合でも、実際に外で履いてみないと分からない面も多々あります。私たちはオーダーインソール(中敷き)のお渡しを「終わり」ではなくむしろ「始まり」と捉えています。履いていく中で感じる違和感や問題点を共有し、より良いものへとお客様と一緒に作り上げていきたいと考えています。再調整はよほどのことがない限り基本的に無料になりますので、問題点があれば随時調整していきます。

完成・最終チェック完成・最終チェック

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